家族信託のメリットの一つは何といってもその柔軟性の高さにあります。例えば成年後見制度では実現できない財産管理が可能です。具体例を挙げてみると、認知症になってしまった財産所有者の方の財産の運用や売却といった行為を、管理する受託者の意思で行うことが可能になります。
成年後見制度ではこのようなことは簡単にできませんでした。なぜなら成年後見制度は制限行為能力者となった方の財産の、原状維持を行うようなものであったからです。そのため運用や売却には家庭裁判所の許可を要し、許可が下りないことも少なくありませんでした。
家族信託は契約行為であるので、契約段階にその旨を盛り込むことによってこうした行為を行うことが可能です。その他にも、信頼できる人に託すため費用がほとんど発生しない、名義を集約できるため財産の効果的な管理が可能といった多くのメリットが存在しています。家族信託には多くの機能があり、それらをうまく利用することでメリットをいくつも生み出していくことが可能なのです。
神木司法書士事務所では、墨田区、台東区、江東区、足立区を中心に、関東全域で家族信託、相続、成年後見、遺言などに関わる問題の解決をお手伝いさせていただいております。「家族信託を利用すれば成年後見でできないことができると聞いたがよくわからない」「遺言ではなく、遺言代用信託を用いて財産の承継を行いたい」といったお悩みは当事務所までお気軽にご連絡ください。お電話でのお問い合わせも受け付けております。また、土日や時間外での対応も可能です。家族信託でお困りのことがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
家族信託のメリット
神木司法書士事務所が提供する基礎知識
-
登記事項証明書の種類や取得方法
登記簿謄本は、現在では登記事項証明書と呼ばれているもので、これは、昔は登記簿が紙で管理されており、登記...
-
独身の人が亡くなった場合、法定相続人は誰になる?
■法定相続人 相続人の範囲は民法で定められており、これを法定相続人と言います。 このとき、配偶者は常に...
-
会社の設立登記
登記とは、会社情報を法務局に申請することを言います。 個人事業主であれば法務局に出向いて登記を行う必要...
-
不動産登記を司法書士に依頼するメリット
不動産の売買などによって権利関係が変動した場合には、不動産登記を行わなければ第三者に対して所有権を主張...
-
会社設立の流れ
会社設立を登記の専門家である司法書士に依頼された場合、設立までの期間は自力で行う場合に比べて大幅に短縮...
-
不動産の抵当権抹消登記
被相続人の所有していた不動産に抵当権が設定されており、抵当権設定登記を抹消したい場合には、どのような手...
-
遺言に関する相談を司法書士に依頼するメリット
■遺言に関する相談を司法書士に依頼するメリット ・遺言書の作成について 他のページで紹介したように、...
-
相続放棄とは
相続放棄とは、一切の遺産を相続せずに、全てを放棄することをいいます。 親族が死亡した場合、相続が開始...
-
後見監督人の同意が必要になるケースとは
後見監督人とは、後見人が適正に業務を行っているかを監督する者をいいます。後見監督人の選任は、家庭裁判所...